VOLUME.1

企業理念を見直すことは、

私たちが大切にする

想いを見つめ直すことでした。

代表取締役社長 小松 晋治

誰かを笑顔にすると、
自分もうれしい
昔から人を楽しませることが好きな性格もあったと思います。私自身、髙松エステートでのやりがいは、オーナー様をはじめ、関わる人たちに笑顔なっていただくことにありました。

私が入社したのは1997年、社名はまだ「日本建商」と呼ばれていた時代。当時、仲介業者さんとのやりとりはFAXのみというのが一般的でした。そのことにとても違和感を覚えましてね。仲介業者さんの向こうに入居希望のお客様がいる。つまりは、オーナー様のお客様でもある。その状況や声を聞いてこそ、オーナー様の期待に応えられるというのに。今でこそ当たり前になりましたが、おそらく各仲介業者さんの訪問に初めて取り組んだのは私です(笑)。
髙松エステートの主な仕事は、賃貸マンションの毎日の管理業務や入居者募集・空室対策、マンション経営の代行などを担いますが、ときには髙松建設へ、入居者様やオーナー様の視点から今必要とされる設備の取り付けを提案するなどの働きかけをすることもあります。
実際にその場に足を運ばないと、そして思い巡らせないと、誰かに笑顔になっていただくことなんて難しい話です。

2021年まで髙松エステートの東京と大阪は別の法人として歩んできましたが、よりオーナー様の視点に立って力を発揮するために2022年10月に合併しました。そしてこの合併を機に企業理念の見直しを行いました。思えば、企業理念の見直しは、そんな私自身のオーナー様とのお付き合いに通じるものがありました。
企業理念は、
進むべき方向を示すコンパス
『マンション管理を通じて、我が社と関わるすべての人を幸せにすること』これは、私たち髙松エステートが掲げる企業理念です。髙松エステート東京と大阪の合併を機に行った、企業理念の見直し。同じ管理会社でありながらも、違うやり方や文化で別会社として歩んできただけに、髙松エステートの社員が心を一つにするために、会社として大切にすべき信念を見直すことが必要だと決断しました。大阪と東京で、異なる方向を目指していては合併の意味がありません。私の役割は、進路を定め、その方向を目指して舵を切ること。いわば船の目的地へ運ぶキャプテンです。そして企業理念は、進むべき方向を示すコンパスです。
企業理念を実現するには、従業員満足があってこそ。髙松エステートで働く社員がやりがい、そして成長を感じながら、なりたい自分になれる会社であることがまずは大切です。自分が幸せな気持ちであるからこそ、人を幸せな気持ちにさせる仕事ができるというもの。それこそが我が社に関わるすべての人の幸せに尽くすことへつながると考えます。

少し話は逸れますが、「過去は変えられない」っていう言葉がありますよね。私はそうは思わないんですよ。どんな偉人でも、偉大な記録や結果を達成したときに、過去のプロセスが大きな価値をもちます。そういった意味でも、新しい企業理念のもと、社員一人ひとりが、自らの幸せを追求しながら個々に目標を達成してほしいですね。ひいてはそれが、これまでの会社の歩みを輝かせることにつながり、また未来の自分、今後仲間になっていく社員一人ひとりの成長のヒントにもなっていくと思います。
追いかけるのは、
売上や利益が一番ではない
従業員満足とお客様満足の両輪がうまく噛み合えば、会社の業績は伸びると思っています。売上、利益ばかり追いかけている会社は頭打ちしていくのではないでしょうか。もちろん、営利企業である以上は、売上、利益ともに上げ続けるのは宿命ではあります。でも、そこが目的になってしまうと良くない方向へ、会社も社員も進んでしまいます。
だからこその企業理念です。『マンション管理を通じて、我が社と関わるすべての人を幸せにすること』。世の中、利益至上主義であるからこそ、企業理念の基本をもっと本質的なものにしたいと思いました。我が社に関わって本当に良かったと皆様に思っていただける会社にすること。そしてより一丸となって飛躍するために、今期の経営ビジョンは「マンション管理のリーディングカンパニーへの挑戦」を掲げました。

私たちがやるべきことはシンプルです。預からせていただいている建物を管理する、空室物件を埋める、入居者様のクレームやトラブル解消に努める。目の前のオーナー様に喜んでいただける基本的なことを考え、実行することです。それが出来てこそ、信頼関係が築くことができ、後のリノベーションやご相談ごとにつながります。
一人ひとりの成長を、
すべての皆様のために
髙松エステートでは、従業員満足を高める一助として、エンゲージメント調査を実施しています。現在、なかでも指標の低い項目が二つあり、まずその一つが「自分の評価がわからない」。これについては、自分の成長のフローやステップの明文化、そして公平公正に評価が透明性をもってわかるように基準を設けた、マニュアル化を進めています。そしてもう一つが「仕事をあまり教えてもらえない」という項目です。これまで確固とした研修制度がなかったのですが、職位・職種別の研修プログラムがスタートし始めています。

従業員満足とは、居心地の良い会社をつくることだと感じています。それは何も馴れ合いなどによる居心地の良さではなく、きちんと自分の成長を感じ得る場所であることを意味します。そんな場所から、社員の皆さんは「行動力」を意識して、どんどん打席に立ってほしいですね。狙いすました1回よりも、10回のフルスイングを。もっとオーナー様にとってお役立ちできることはないかと一生懸命になり、自問し行動し続ける。空振りしたっていい。圧倒的な行動力こそが結果をもたらすと思います。
私の役割は、船を目的地へ運ぶキャプテンといいました。「あの星の輝きを目指そう」と最後まで航海するまでが私の仕事だと思っています。そこへどう辿り着くかは、船員である社員の皆さんの腕の見せどころ(笑)。一緒に髙松エステートという船を磨き、力強く前進させていく。あらためて、社員の皆さんに、この場を借りて伝えたいことでもありますね。引き続き、1on1をはじめ、日々対話を重ね、一人ひとりの想いにも耳を傾けながら邁進します。
オーナー様とは、これからも進化していく私たちと長期にわたってお付き合いさせてもらえたらと願っております。そして、いつもお力添えいただいている協力会社様には、共に喜び合える関係性でご一緒し続けたいと思っております。 最後に、これから髙松エステートをご検討の皆様には、髙松建設グループを背景に管理会社として築いてきた盤石な体制、何よりお客様満足に力を尽くす、社員一人ひとりに期待していただけますと幸いです。 我が社に関わって本当に良かったと、すべての皆様に思っていただけるように。もっと頼られる髙松エステートへ、私たちは成長をやめません。